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【報告】日本蛍光ガイド手術研究会第6回学術集会にてMIPSの研究発表がありました

 

日本蛍光ガイド手術研究会第6回学術集会が開催され、200名を超える参加者全員が本セミナーを聴講し、大変盛り上がりました。

名古屋大学の増田先生からは、乳癌の転移が無いかを調べる検査(センチネルリンパ節生検)にMIPSを使用した手術動画の供覧に加え、腋窩リンパ節郭清時に起こるリンパ浮腫を防止するため腕のリンパ流を可視化するAxillary Reverse Mapping法への応用、乳管ガンの部分切除への応用のご紹介があった。ARM法や乳管ガンへの応用は初めての事例で、会場からは沢山の質問がありました。

兵庫医科大学の篠原先生からは、食道がん手術の際にMIPSを用いるご発表がありました。食道がん手術では切除した食道の代わりに胃をスリーブ状に細くした胃管を喉に繋ぐ手技が行われます。胃管を作る際に口側に繋がった血管を切除するため、血流が悪くなります。従来は、胃管の色調や動脈の拍動など、外科医の感覚と経験で評価していました。篠原先生のチームはインドシアニングリーンを静脈注射しMIPSが示す蛍光画像を時間経過分析し、良好な血流が確保できる場所を胃管の先端に選択する定量的なプロトコルを完成させました。

これによって、一般的には15から20%程度発生する胃管の縫合不全を5.4%に低減(2022年)し、現在では食道がん手術では前例でMIPSを使用していると、報告され、活発な議論がセミナー終了後もフロアで行われました。

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日本蛍光ガイド手術研究会第6回学術集会が開催されます。
テーマ:光のかなたに向かって
会期:2023年9月1日(金)・2日(土)
会場:JPタワー名古屋ホール&カンファレンス
参考)日本蛍光ガイド手術研究会ホームページ

 iACTにて開発支援、MeBKYで臨床現場見学支援を行いましたMIPS(Medical Imaging Projection System)手術支援装置(*)についての研究発表があります。

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9月1日(金) 16:35~17:05 【第1会場(ホール)
シンポジウム4「乳腺外科」
司会:髙田 正泰(京都大学大学院医学研究科 乳腺外科学)、増田 慎三(名古屋大学大学院医学系研究科 乳腺内分泌外科)

当院におけるMedical Imaging Projection Systemを用いた乳癌センチネルリンパ節生検の報告
一川 貴洋(名古屋大学医学部附属病院 乳腺・内分泌外科)

乳癌センチネルリンパ節生検におけるMIPSの臨床的有用性を探索する後ろ向き調査研究
田口 真凜(京都大学医学部附属病院 乳腺外科)
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9月1日(金) 14:30~15:30 【第1会場(ホール)】
アフタヌーンセミナー「プロジェクションマッピングによるICG蛍光法の現在地と新たな展望」
司会:波多野悦朗(京都大学 肝胆膵・移植外科)

乳腺外科領域におけるMIPS の試用経験と今後の新たな展開
増田 慎三(名古屋大学大学院医学系研究科 乳腺・内分泌外科)

MIPSを用いた胃管血流の定量評価
篠原  尚(兵庫医科大学医学部 上部消化管外科)

共催:三鷹光器株式会社
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(*)MIPS(Medical Imaging Projecction System)手術支援装置とは

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